第79回カンヌ国際映画祭の閉幕を、歴史的な快挙が飾りました。女優の岡本多緒が日本人女性として初めて名誉ある最優秀女優賞を獲得し、ベルギー出身のヴィルジニー・エフィラと共同受賞を果たしました。両者は、高い評価を得ている日本の濱口竜介監督による長編映画『All of a Sudden』での素晴らしい演技が絶賛されました。
受賞者の発表は先週の土曜日に行われました。自分たちの名前が呼ばれた瞬間、岡本とエフィラは温かい抱擁で喜びを分かち合い、客席では濱口監督が感極まった様子で二人に拍手を送っていました。
ステージに上がった岡本は謙虚さに満ちたスピーチを行い、この勝利を監督に捧げました。「私のような日本のごく普通の女優が今日ここに立っているのは、ひとえに私たちの素晴らしい監督のおかげです」と彼女は語りました。さらに濱口監督の脚本と演出を称賛し、監督がキャストとスタッフに示した「愛と敬意」が、彼らに「前に進むエネルギー」を与えてくれたと強調しました。
パリを舞台にした『All of a Sudden』は、発音がほぼ同じ名前を持つ2人の女性、高齢者施設の施設長であるマリー・ルーと、日本の舞台演出家であるマリの関係性が築かれていく様子を繊細に描いています。本作の持つ力は、5月15日の公式上映ですでに証明されており、観客から約14分間にも及ぶスタンディングオベーションを受けました。
今年、誰もが憧れるパルム・ドール(最高賞)の争いにおいて、日本映画が非常に強い存在感を示したことも特筆すべき点です。濱口監督の作品に加え、巨匠・是枝裕和監督の『Sheep in the Box』、深田晃司監督の『Nagi Notes』も同映画祭の最高賞を競い合いました。
Source: NHK
