特に沖縄県では、エトミデート関連の逮捕者数が多いとされている。

SNS上では、ゾンビの絵文字や「沖縄手押し」といった表現を使い、密売を持ちかける投稿が確認されている。「手押し」は対面販売を意味する隠語だ。

取材班は実態を調査するため沖縄を訪れた。

「失恋したら吸う」

深夜、若者たちは次のように話した。

「失恋してつらい時に吸います。」

「13歳くらいからやっている子もいます。」

「周りでもかなり流行っています。」

「友達が最近逮捕されました。」

過去に使用歴があり逮捕された16歳の少年も電話取材に応じた。

「興味本位で始めました。気づいた時にはやめられなくなっていました。」

少年はSNS経由で購入していたという。

密売人との接触

取材班はTelegramを通じて販売者とみられる人物に接触。

「笑気麻酔ありますよ」

価格は2万5000円だった。

さらに通話で、

「受け渡し場所はそちらで決めてください」

と説明した。

しかし、記者であることを明かした直後、通話は終了し履歴も削除された。

強い多幸感と危険性

エトミデートは2025年5月から指定薬物として規制対象となった。

「ゾンビたばこ」と呼ばれる理由は、使用者が異常な行動や硬直状態を見せるためだ。

強い多幸感をもたらす一方で、幻覚や激しいめまい、身体の硬直など危険な症状も確認されている。

電子たばこ型デバイスで吸引されるケースが多いという。

少年院でも問題深刻化

沖縄少年院では、薬物関連で入院する少年が増加している。

担当者は、

「簡単に手に入る環境が背景にある」

と指摘する。

入院中の少年は後悔を語った。

「気づいた時には大切なものを失っていました。」

違法薬物の拡大を防ぐため、早急な対策が求められている。